夏休みにイボ治療|瑞穂ゆかり皮ふ科クリニック|瑞穂区の皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科

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夏休みにイボ治療|瑞穂ゆかり皮ふ科クリニック|瑞穂区の皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科

皮膚科を受診される患者さんで、一年を通じて多いのがイボです。

 

イボは正式には「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」と言い、ヒトパピローマウイルス(HPV)の皮膚への感染により生じます。

手足に生じることが多く、いつの間にか数が増えたり、大きくなったりします。

イボはできやすい体質の人とできない人とがいます。イボに対する免疫の違いと言われています。

HPVは手足の微小な傷から皮膚に感染を起こすので、一般的には小さな傷ができやすい幼児期、学童期に多いですが成人でも多発している方もたくさんいらっしゃいます。

(ちなみに夏にご相談が増えて、未就学児に多くみられるのは水いぼです。全く違うウイルスですのでこれはまた別の記事で。)

イボの治療では「液体窒素」が第一選択です。

-196度の液体窒素を下のような機器で患部に非接触で噴射します。「ドライアイス?」とよく聞かれますが、ドライアイスは―79度のため、液体窒素の方が更に温度が低いことになります。

最初は冷たいだけですが、噴射時間により痛みが出てきますので、痛みと患部の具合をみながら適宜噴射時間を調整しています。

1週間に1回繰り返していくことで、イボの組織が冷凍されて壊死し剥がれます。

まぶたの近くや耳、鼻など細かい部分はこの機器による噴射ではなく、綿棒で接触して治療をします。(昔はこのやり方しかありませんでした。)

 

ただ、液体窒素を繰り返しても治りが悪い場合や、そもそも液体窒素が痛みでできないお子様などには、当院ではモノクロロ酢酸による治療をご提案しています。

イボが感染している皮膚に竹串の先につけたモノクロロ酢酸をチョンチョンと塗り、うちわで乾かしてからテープで保護します。この方法ではほとんど痛みはありません。ただし、入浴するまで長時間、患部を濡らさないように注意が必要です。

午前中に受診していただければ、当日夜の入浴前に剥がして、洗ってからお風呂に入ることができます。

夕方受診された場合は、当日夜は入浴をさけていただき、翌朝剥がして洗ってください。

洗い流した後は特に制限はありませんので、プールなど水遊びもしていただけます。

手のイボは、手洗いができなくなるため、この治療は不向きです。足のイボにお勧めです。

 

イボ治療は時間がかかりますが根気よく治療を継続することが大切です。イボを見つけたら、大きくなったり増える前に早めに治療を開始しましょう。

夏休みにモノクロロ酢酸を試してみたい方はお気軽にご相談ください。