こんにちは。今日は皮膚科で多い「ホクロ」のご相談についてお話します。
●昔からあったホクロが大きくなってきた
●昔はなかったのに最近ホクロができた
●ホクロが引っ掛かって出血した
などホクロと言っても一つ一つ経過も見た目も異なります。
幼少時からあるホクロはほとんど問題のない良性のものが多いですが、成長とともに皮膚も伸びるので徐々に大きくなってきます。
大人になってからできたホクロや、形がいびつなホクロ、急激に大きくなったり、盛り上がったり、出血したりするホクロは注意が必要です。
当院ではこちらのダーモスコピーを使用してホクロの診察を行います。
ホクロの色素の分布の仕方や色調、角化やびらんがあるかどうか、周囲の血管拡張の有無などダーモスコピーで詳しく観察し皮膚ガンの所見がないか判断します。
悪性(ガン)の可能性が少しでもある場合には、皮膚生検を行い病理検査をお勧めいたします。
皮膚生検とは、ホクロの周りに局所麻酔の注射をし、下のような先端が丸いメスにて皮膚を3mmほど円筒形に採取する検査です。
採取した検体は病理検査に提出し、検査結果は10日~2週間ほどで判明します。
検査をした部分は3mmの丸い穴が開きますが、通常抗生剤の軟膏を塗布して1週間ほどで閉鎖します。
検査結果が悪性の場合や、臨床診断で悪性が強く疑われる場合は、総合病院皮膚科へご紹介させていただきます。
気になるホクロがある場合は、放置せず、まずはお気軽にご相談ください。