そのかゆみ ダニかも⁈|瑞穂ゆかり皮ふ科クリニック|瑞穂区の皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科

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そのかゆみ ダニかも⁈|瑞穂ゆかり皮ふ科クリニック|瑞穂区の皮膚科・小児皮膚科・美容皮膚科

人から人にうつるダニを知っていますか?

病院や高齢者施設で働いたことのある方はきっと聞いたことがあると思います。

その名も「疥癬(かいせん)」

疥癬はヒゼンダニが皮膚の角層に寄生して生じる皮膚感染症です。角層に潜り込み卵を産んで繁殖するため、

その際の刺激やアレルギー反応で強いかゆみを生じます。

 

最初に感染してからかゆみや発疹が生じるまでには1か月ほど無症状の期間があります。

顔に寄生することはほぼなく、首から下にかゆみと皮疹を生じるのが特徴です。

 

病院や高齢者施設などで発症し、そのうちに介護に伴う接触で職員や家族にも感染し大流行する場合があります。

高齢者施設の入所者や職員さんで疥癬の方と接触歴がある場合は診断が付きやすいですが、まれに感染ルートがはっきりしない方や、子供でも発症が見られます。(こどもの場合は家庭内や保育所などで肌の接触があるとうつります。)

 

症状は強いかゆみ、体や手足の発疹などです。指の間陰部にもよく見られます。

湿疹と見分けがつきにくいため、まずは疥癬を疑う必要があります。

疥癬を疑う場合は皮膚を擦って顕微鏡で確認し、ヒゼンダニの虫体や卵が確認できたら確定診断となります。

 

残念ながら皮膚科医が診ても、初診時にいきなり診断が付けられるとは限りません。

私が診察した方の中では最少年齢が生後5か月です。

ご家族に疥癬と診断された方もおらず、まさか疥癬とは思わなかったので最初は乳児湿疹と診断してしまいました・・・。

 

大人でも、もともとかゆみがある方は疥癬に気が付きにくい場合があります。

実際にずっとアトピーと診断されていた方が疥癬だったケースもありました。

 

疥癬には2種類あり「通常疥癬」と「ノルウェー疥癬」があります。

ほとんどの場合は「通常疥癬」ですが、疥癬の数が非常に多く無数に検出する場合「ノルウェー疥癬」と呼びます。

ノルウェー疥癬の場合は皮膚の角化が顕著で、感染力も非常に高くなるので注意が必要です。

 

さて、疥癬と診断した場合は 現在はイベルメクチン(ストロメクトールⓇ錠)という飲み薬があります。(保険適用)

1回で数錠(体重により錠数は変わります。)内服し、1週間後、2週間後も必要な場合は内服をします。毎日飲む薬ではなく1週間に1回だけ飲む薬です。

※成虫には効きますが、卵には効かないため複数回の内服が必要になります。

適宜検査をし、疥癬の虫体や虫卵が残っているか確認をしながら治療をします。

通常疥癬の場合は2~3回の内服でおおむね治癒します。

 

内服薬が飲めない場合は駆虫剤であるフェノトリンローション(スミスリンローションⓇ5%)(保険適用)を使用して治療をします。

スミスリンローションの有効成分であるフェノトリンはピレスロイド系化合物で殺虫作用があります。

通常1週間間隔で1回1本(30g)を首から下の全身に塗布し、塗布後12時間以上経過した後にシャワーで洗い流します。

子供では1回30gだと多すぎるため減量して塗布します。

 

皮膚のかゆみはほとんどの場合が乾燥や蕁麻疹、アトピーに伴うことが多いですが、まれに疥癬という寄生虫もあります。

ご家族皆にかゆみを生じる場合など、ご心配な方はご相談ください。

 

当院は労災指定医療機関ではございません。

 お仕事に伴い感染した可能性がある方(労災になる可能性がある方)は労災指定医療機関への受診をお願いいたします。

 

#疥癬