
粉瘤(ふんりゅう)をご存知ですか?
皮膚が何らかの原因で皮膚の下に入り込み袋状の構造を作り、その袋の中に角質(あか)や皮脂がたまる良性の皮膚腫瘍です。

<イメージ>
皮膚科では毎日みるとても頻度の高い皮膚疾患です。
肩や背中などにぽこっとしたおできがあり、中心に黒い点(入口)があり、手で圧迫すると臭い白色の内容物が出てきます。

たまに感染を起こして痛みや赤みが出て初めて気が付き受診される方もいらっしゃいます。
◎すでに炎症を起こし赤く腫れて痛みがある場合
①抗生物質の内服(1週間ほど必要です)
②切開排膿(局所麻酔をしてから少しメスで切開し膿を出します)<当日処置可能。>
この場合は応急処置としての切開のため、粉瘤の根本的な原因である袋を摘出することはできません。炎症で癒着しているためです。
そのため、一旦治療で縮小しても袋は残存するため、また徐々に大きくなります。
切開排膿後は翌日から毎日自宅で患部をシャワーで洗い、塗り薬を塗ってガーゼで保護する必要があります。
◎炎症を起こしていない粉瘤の場合(痛みがない)
①手術で袋ごと全摘する。(要予約。保険適用)
炎症を起こしていない場合、小さいものであればそのまま様子を見ても問題ありません。ただし粉瘤は自然消失することはなく同じ大きさのままか
徐々に大きくなります。今後炎症を起こして腫れる場合もあるため、小さいうちに摘出するのもオススメです。
手術のリスク:出血、痛み、傷跡、ケロイド、再発など
手術はもちろん保険適用です。
目の周りや顔の大きいものなど傷跡が目立ちそうな場合は形成外科での手術をお勧めしています。(整形外科ではありませんよ💦)
通常の粉瘤の場合、当院では平日のお昼に完全予約制で行います。(土曜日に手術はできません。)
当院では 月、火、金の 13:30~14:00 or 14:00-14:30 のどちらかの枠で手術を行っております。
①初回受診日 同意書のご説明、手術前の血液検査を行います。(※当日web順番予約)
②手術当日 手術 (※完全予約制)
③手術翌日 消毒 (※当日web順番予約)
④10日前後 抜糸と病理検査結果ご説明。 (※当日web順番予約)
当院ではこのような流れとなります。
気になる粉瘤があり、手術をするかお悩みの方はお気軽にご相談ください。
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