
夏場はとびひ、みずいぼ、せつ(おでき)、粉瘤の感染など、皮膚の感染症が増加します。
その中でも点滴治療が必要になる事があるのが蜂窩織炎(ほうかしきえん)です。
蜂窩織炎とは、皮膚の小さな傷などから細菌が感染し、皮下脂肪組織にまで感染が広がり、赤み、熱感、腫れ、痛みを生じる疾患です。
原因となる細菌は黄色ブドウ球菌や化膿性連鎖球菌があります。
一般的には下腿(膝下)に生じることが多いですが、上肢や体などどの部分でも生じる可能性があります。
よくある原因としては足の水虫からの感染、靴擦れからの感染、巻き爪からの感染などがあります。また、虫刺されや動物咬傷から蜂窩織炎になる場合もあります。
治療は患部の安静と抗生物質による内服治療です。高熱がある場合や炎症が強い場合には血液検査を行い、点滴が必要になり、重症な場合は入院治療が必要になります。
糖尿病がある方や、ステロイドや免疫抑制剤内服中の方などは蜂窩織炎を発症するリスクが高く、重症化のリスクも高くなります。
普段から足に傷を作らないように 「フットケア」が重要です。(フットケアについてはまた別の記事で。)
足が赤く腫れてきた、熱感がある、痛みがある場合は蜂窩織炎かもしれません💦
早めに皮膚科を受診してくださいね。