こんにちは。いよいよ寒くなってきましたね。
秋によくあるご相談が「こどもの顔に白い斑点ができた」というものです。
ネットで調べて白斑(はくはん)ではないかと心配して受診される方が多いですが、大多数は
昔から”はたけ”と呼ばれる「単純性粃糠疹(たんじゅんせいひこうしん)」です。
幼児から小学生くらいのお子様の頬や口回りによく見られる症状です。夏に日焼けをすると、周囲の日焼けした肌色とのコントラストが付いて白さが目立ち、秋になると乾燥して粉を吹いたり、かゆみを伴うことがあるので受診される方が増えてきます。男の子に多いと言われていますが、活発でよく日焼けをするからかもしれません。
原因は局所の皮膚の角化異常とも言われていますが、単純に湿疹など皮膚炎後の色素脱失の可能性も指摘されておりはっきりしません。自然に治る場合が多いですが、保湿剤を塗って様子を見るのをお勧めします。アトピー性皮膚炎のお子様に生じやすいとも言われていますが、アトピーに関係なく生じます。
似たような疾患で鑑別が必要なのは
・尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)
・脱色素性母斑(だつしきそせいぼはん)
・顔面白癬(はくせん) などが挙げられます。
白い色の境界がはっきりしているかどうか、いつから生じているか、白癬の場合はかびの菌糸があるかどうかの検査で診断がつけられます。
気になる皮膚症状がある場合は一度ご相談ください。