特にぶつけても挟んでもいないのに、爪が真ん中で割れてくるお子様がいらっしゃいます。
このような爪の場合は「この夏、手足口病にかかりませんでしたか?」とご質問をします。
実は手足口病にかかってから1~2か月経過後に爪が横に割れる現象がよく見られます。
手足口病の原因ウイルスはコクサッキーウイルスやエンテロウイルスなど複数の種類がありますが、この中でコクサッキーA6型に感染した場合に、爪の根本に水疱を作り、その影響で爪を作る細胞がダメージをうけて割れた爪が生えてくるとわかっています。
特に治療法はなく、そのまま経過観察をしていれば自然に割れた部分が先端に移動し、元の爪に戻りますので心配はいりません。
1本の爪だけ割れる子もいれば、複数の爪が同じように割れる子もいらっしゃいます。
お子様からご年配の方まで、爪のトラブルは意外と皮膚科で多いご相談内容の一つです。
気になることがございましたらお気軽にご相談ください。